空き巣の侵入方法

空き巣の侵入手口としては窓やベランダなどから入ってくることが70%を占めているようです。

しかし、残りの30%ほどが玄関などの出入口となっています。

そして、侵入方法のトップは無施錠であったことによる侵入だそうです。

玄関から侵入される場合、ほとんどが鍵を閉めていなかったことによる被害だと考えていいでしょう。

その他ドアの鍵破りやピッキングなどもありますがこれはほとんど少なくなっています。

なぜなら最近の玄関の鍵は性能が向上してなかなかこじ破りやピッキングでも開けることができなくなっているからです。

人々の防犯に対する意識は高まっているにもかかわらず鍵をうっかり閉め忘れてしまうというのは問題ですね。

いい鍵をつけているからと安心してしまっているのかもしれません。

ちょっとした外出の時にも必ず鍵をかけていることを確かめるようにしましょう。

施錠忘れを防いでくれる便利な鍵も最近は増えています。

例えば、鍵をかけていれば色が変わる鍵などがあります。

また、オートロックタイプの鍵が人気があります。電子錠を自宅に取り付けている人も増えていますね。電子錠ならドアが閉まれば鍵が自動でロックされるので閉め忘れることはありません。鍵を持たずに出かけてしまったとしても携帯電話や暗証暗号で鍵を開けることができます。

 

生活スタイルに合わせる

防犯には気をつけたいと思いますが、なんでもかんでも性能が高ければいいというものでもありません。

大切なのは家族構成や生活のスタイルに合わせて選ぶことです。

 

防犯性の高さで言ったらひとつの基準として「防犯性能の高い建物部品」の認定を受けているものを選ぶのがいいでしょう。CPマークというマークがついているマークがこの部品にあたります。玄関ドアや勝手口のドアのほか、錠、シリンダー、サムターンなどの鍵部品でもこのようなCP表示のある鍵が販売されています。その他窓やガレージなどもあります。

 

CPとはCrime Preventionの略です。防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議という団体が設けた基準やテストにクリアしたものだけがCPマークの表示を許されています。

鍵で言った場合にはこじ開けやピッキングに5分以上耐えることができるのがひとつの基準となっています。また、CP認定商品にはCPマークが表示されているのでそれだけでも防犯効果がありそうです。

商品を選ぶときにはこれをひとつの基準として選ぶのもいいかもしれませんね。

 

また、玄関の鍵は家族みんなが毎日使うものです。取付ける際にはショールーム等に行って実際に操作してみるのがいいかもしれません。使い心地を確かめることができます。

また、小さな子どもや高齢者がいるご家庭では特に配慮する必要があるかもしれません。誰にとっても使いやすい鍵を選びたいですね。どんな操作方法が必要なのか、じっくり検討してみましょう。

 

子供やお年寄りが勝手に鍵を開けて外にでてしまうのが困るようなら開施錠を操作できる電子錠などが便利かもしれませんね。いたずらも予防できます。

新システム

シリンダー錠以外にもさまざまなエントリーシステムが誕生しています。オフィス等の他、一般家庭でも採用されはじめています。

 

電動で開施錠出来る仕組みが主な新しい方法です。

電動の中にも大きく分けて電池式と配線式の電気錠があります。

電池タイプは電気の配線工事が必要ありませんので導入費用は安くおさえられます。

それに対して電気錠は電気配線工事をして通電させてから作動するものです。システムを組み込んでコンピューターと共有させることも可能です。

導入費用は高くつきますが、便利ではあります。

 

電池錠はボタンをおし、ICカードをかざすだけで入ることができるタイプの鍵があります。また、カードにかぎらず携帯電話や電子マネー対応カードなどを使ってエントリーできる鍵もあります。必ずしも鍵を持ち歩かなくても外出の際に必ず持ち歩くものを鍵にすることができるのです。

 

電池タイプは非接触式やリモコン式、テンキータイプなどの種類があります。電波が作動する範囲が電池式より広くなっているので、鍵をポケットにいれたまま近づくだけで解錠が可能というスマートキーエントリーシステムを採用したものもあります。

また、モニター付きのドアホンと連動して操作することができるものや室内にあるコントローラーやリモコンで解錠したり施錠したり操作することができるものなども最近では増えているようです。

 

テンキータイプはボタンを押して暗証番号を入力すれば入ることができるものです。マンションのエントランスやオフィスなどで使われていることが多いものですね。

サムターン

デッドボルトというカンヌキを回して鍵を開けたり閉めたりしますが、内側から鍵をかける場合にはサムターンを使用して鍵をかけます。

サムターンという名前は親指(サム)を使って回転(ターン)させる鍵であることからつけられました。

普通、つまみが横向きになっている状態が鍵がかかっている状態です。

 

サムターンを使って不正に解錠されてしまう侵入被害が多いです。

特殊な道具をドアの隙間から差し込んだり、アパートやマンションだったら郵便受けからサムターンを回す道具を入れて開けてしまうのです。この場合には外からみてもなんの痕跡も残りません。

 

また、荒っぽい方法ではドアをバールのようなものでこじ開けてむりやり隙間を作り、サムターンを回してしまうという侵入被害もあるそうです。

 

サムターンを回されないために最近ではセキュリティに配慮した商品もでています。

外出時や寝ている間にはサムターンのツマミ部分を外すことができるセキュリティサムターンがそのひとつです。

外しておけば不審者に操作される心配はありません。また、つまみを外している時の施錠状態は色で判断することができます。

 

サムターン回し防止のカバーもホームセンターで売っていますのでこれを取付けるだけで鍵を交換しなくても簡単に予防することができます。

色々なシリンダーキー

シリンダーにも色々な種類があります。

一般的なのは外筒の障害片がピン状になっているピンシリンダーです。このピンの数が多ければ多いほどピッキングが難しくなるので防犯性に優れているといわれています。

そして、この障害片の形状は板状になっているディスクシリンダーやマグネットになっているマグネットシリンダーなどがあります。

 

玄関ドアに使われているシリンダーは主に二種類です。最近よく使われているのが鍵の表面に小さなくぼみのあるディンプルキーです。また、表面と裏面に凹みがあるウェーブキーもよく見られます。

 

ディンプルキーは鍵違い数が多く複製がこんなんです。10億以上もの鍵違い数を実現できるものや、カバエロスターという鍵ならなんと27京5200兆通りもの鍵を作ることができるそうです。実に地球上の人が一つずつ鍵を持ったとしても同じ鍵は一組として存在しないということになります。

 

それに対してウェーブキーの特徴は耐ピッキング性にも優れていますが、凸凹しているために砂や埃がたまりにくいという利点があります。

 

10年ほど昔によく使われていたディスクシリンダーなどは最近では少なくなってきました。簡単にピッキングされてしまうのでメーカーでも販売をストップしてしまったからです。新しく鍵を取り付けたり交換する人はほとんどディンプルキーやウェーブキーを選んでいます。